乳幼児の集団検診についてQ&A 児保健委員会委員 関 眞理子(小児科医)
- Question
子どもが3ケ月を過ぎ、市の保健サービス課から健診の案内が来ましたが、健診は無料ですか? Answer
乳幼児健診は母子保健法という法律に基づき、各市町が行うものですから市民であれば無料です。乳幼児の健全な発達発育を促し、病気の早期発見を行い、また育児に対しての支援を行うために市や町が主体となって実施するものです。発達の目安となる4ヶ月、1才6ヶ月、3才の子どもを対象に行われています。
- Question
4ヶ月児健診って具体的にどんなことをするのですか? Answer
身長体重の増加や運動発達が順調かをみます。母乳やミルクの量が足りているかもチェックします。 赤ちゃんは順調に発達していれば4ヶ月ごろに首がしっかりしてくるものです。光や音の刺激に反応するかをみて視力や聴力の障害がないことを確認します。股関節脱臼や斜頚がないかもみます。小児科医が全身を診察し隠れた病気がないかを調べます。手足の筋肉の硬さなどを見ることで脳性まひなどが見つかることもあります。 1才6ヶ月児や3才児健診でチェックすることは後ろのページに掲載していますので参考にしてください。
- Question
健診では医師の診察による発育、発達、病気の有無をみてもらえるほかには、どんなことをしてもらえますか? Answer
育児に関していろいろな相談を受けています。授乳や離乳食の相談に関しては栄養士が、入浴の仕方、オムツの当て方、スキンケアの他、予防接種の受け方やお母さんの心身の健康や育児に関して不安なことについては保健師が対応しています。 また子育て支援サービスとして遊び場マップや子育てサークルなどの情報を教えてもらえます。1才6ヶ月児健診や3才児健診で言葉の発達に遅れがみられたり、知的な発達の遅れが疑われる場合、医師、保健師、心理士などが対応し適切な助言や支援を受けることができます。
- Question
うちの子どもは今のところお乳もよく飲んで元気にしていますが、健診は必ず受けないといけないのですか? Answer
子どもの健やかな発育発達を見守り支えるのは親の役目です。そして地域の小児科医や保健師、栄養士はあなたとお子さんを懸命にサポートします。健診はおなじように子育てをしているお母さんとお友だちになる機会にもなりますのでぜひ受診してください。
- Question
4ヶ月のあとは1才6ヶ月まで健診は必要ないのですか? Answer
順調な発達をみきわめる節目の9〜10ヶ月に健診を受けられることが望ましいです。公費で10ヶ月児健診を受けられる市町もありますが、実施していないところもあります。全員が受けられるようになるといいですね。
- Question
うちの子どもは湿疹が気になるのですが連れていったらお薬を出してもらえるのですか? Answer
健診会場では病気について相談はお受けしますが、治療はできません。したがってお薬を出すことや手当てなどはしていません。
- Question
先輩のお母さんから「健診に連れて行ったけれどほとんど話を聞いてもらえなかった」と不満の声を聞いたことがありますが・・・ Answer
健診会場には大勢の子どもさんが来られますので、おひとりに長い時間をかけて説明できないのが現状です。詳しい説明や相談が必要な場合は、専門医や専門施設を紹介したり、別の時間帯に保健師が相談を受けたりしています。
- Question
健診で発達の遅れを指摘されたらと思うと不安です。 Answer
子どもの発育や発達はひとりひとり違っています。首のすわりや歩行、言葉などは早い子もあれば、遅い子もいます。最近は核家族化が進み、また子どもの数も少ないため、ほかの子どもとふれあう機会も少なく、わが子の発達の遅れに気づくのが遅くなることもあり得ます。お母さんは一人で悩まずに健診の機会をぜひ利用してほしいですね。 。
- Question
1才6ヶ月児健診でみることは? Answer
この時期は大体の子どもが一人で歩けるようになっており、いくつかの意味のある単語を言うようになっているものです。相手になって遊んであげると喜び、ますます可愛くなってくるころです。健診ではこの様な体の動きや心の発達の程度をみます。 身長や体重が順調に伸びているか、健康状態に問題がないかもみます。特に耳が聞こえているかどうかの確認は、言葉の遅い子どもさんには必要なことです。また、歯が生えてきていますので歯科医による健診もおこなっています。 生活面では食事の与え方やトイレットトレーニング、しつけや子どもとの係わり合いの方法など、親御さんの戸惑いも多くなるころです。ベテランの保健師や栄養士に相談にのってもらいましょう。
- Question
3才児健診でみることは? Answer
この時期多くの子どもたちはオムツが外れ、簡単な会話もするようになっています。親から離れて子ども同士で遊ぶようになり、自分と他人の物の区別がつき、促されると、おもちゃの片づけをするなど社会のルールも少し理解してくるようになります。 生活面では自分で食べたり、衣服の着脱もしようとするなど自立心が育ってくるとともに自己主張もはっきりしてきます。健診ではこの様な心の成長を見るとともに、身体面では特に視力、聴力の異常を見落としていないか確認をします。健診会場には遊び場も設けてありますので同年齢の子供同士が触れ合うことができ、またその様子を観察することで子育ての参考になることも得られるでしょう。 子どもたちの成長とともに親御さんの育児に対する不安も増す時期です。健診を利用して子育てに自信をもちましょう。


