兵庫県小児科医会

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ご挨拶(兵庫県小児科医会会長 藤田 位)

コロナ禍で頑張っている人たちへー兵庫県小児科医会からのメッセージ

兵庫県小児科医会副会長 渡辺志伸

兵庫県小児科医会会長の藤田です。
昨年よりのコロナ禍で、お子様をはじめそのご家族の皆様も毎日本当に大変つらい日々を過ごされていると思います。そして実はそれと同じく小児科医も大変な思いで日々の外来診療をしています。小児科医を辞めていく仲間もいます。コロナ禍の医療崩壊の本質は病院崩壊ではなく「子どものかかりつけ医」である小児科開業医が居なくなることではないかと危惧もしています。

以前から次のようなことを考えて某雑誌に文章にしていました。
「社会は不確実である。皆さんはブラック・スワンという言葉を聴いたことがあるだろうか。『白鳥は白い』と信じられていたところに黒い白鳥が見つかり大きな衝撃が走った、という事件にちなんでつけられたもので、予期しない稀な事件のことである。一羽でも黒い白鳥が見つかれば、『白鳥は白い』というルールは消滅し混沌を招く。安定していると考えていた社会が9.11事件やサブプライムローンで壊れ、十分完備していると考えられていた地域医療が新臨床研修制度で壊れる、瞬間の大きな地震とそれによる津波で三陸地域は壊滅するなどはまさにブラック・スワンである。歴史はブラック・スワンの繰り返しで成り立ち、いくら過去を勉強しても将来の予測の役には立たない。そしてブラック・スワンを未然に避けることは不可能である。なぜなら稀な事象が突然起こり、しかも予測ができないからである。」

新型コロナウイルス感染症は、まさにブラック・スワンです。平穏な生活が今後も続くだろうと考えて居た社会がまさに壊れようとしています。しかし今、世界の英知は総力を挙げ、ワクチン開発や新薬の開発などでこのブラック・スワン問題を解決しようとしています。

一方私たちは何をすればよいのでしょうか? そんな力は私たちにはないのでしょうか? そうではないのです。私たちには「レジリエンス」があります。これは困難な出来事の後に出てくる人間の回復する力のことです。「レジリエンス」があることでストレスを受けてもそれに負けることなく生きていけるのです。またPTG(Posttraumatic Growth、心的外傷後成長)という言葉もあります。心的外傷を負うようなつらい体験の中から、より人として成長して行く人間の力のことを意味しています。私は生来人間には「レジリエンス」もPTGも備わっていると信じています。今はつらく不安に満ちていても、10年後にはあれがかえって我々を成長させてくれたのだなと思える時代を今生きているのならば逆に幸いでもあるのです。

令和元年12月、成育基本法が成立しました。これは簡単に言うと、生まれる前から成人になるまでの間、日本人みんなで子どもを見守っていきましょうという法律です。その見守り隊の中心の一人が小児科医です。私たちは日々の診療や健康診断などを通して、子どもの育ちをずっと見ていきたいと考えて居ます。小児科医だけでなく、みんなでできる限りの知恵を絞って粘り強く前向きに進んでいきましょう。  皆様を兵庫県小児科医会は応援していきます。

令和3年4月

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