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麻しん(はしか)が流行して来ています!!

掲載日:2019.02.18

大阪市内の同じ商業施設の従業員および利用客が麻しんに感染していることが判明し、感染が広がってきています。兵庫県でも西宮市・神戸市で麻しんの報告がありました。

「麻しん」かな?と思ったら。以下のことに注意して電話連絡の上、速やかに医療機関を受診してください。

  • 麻しんのウイルスは、マスクの目よりも小さく、マスクでは感染を防げません。
  • 感染力はインフルエンザの10倍あります。
  • 免疫がなければ成人でも感染します。

ですので、

  • 決して突然医療機関を受診しない
  • 受診前に医療機関へ電話連絡をして指示を仰ぐ
  • その際に「○日に○○へ旅行していて、麻疹患者さんと接触したかもしれない」
    「○○の症状があって麻疹かもしれない」とはっきり伝える
  • 移動には公共の交通機関を使わない
  • 普通のマスクをする
  • 人との接触を最低限にする

「麻しん(はしか)」について

麻しんの症状

【カタル期】

感染すると10~12日の潜伏期間の後、38 ℃前後の発熱が2~4日間続き、倦怠感があり、小児では不機嫌となり、上気道炎症状(咳嗽、鼻漏、咽頭痛)と結膜炎症状(結膜充血、眼脂、羞明)が現れ、次第に増強します。

【発疹期】

カタル期での発熱が1℃程度下降した後、半日くらいのうちに再び高熱(多くは39.5 ℃以上)が出るとともに(2峰性発熱)、特有の発疹が耳後部、頚部、前額部より出現し、翌日には顔面、体幹部、上腕におよび、2日後には四肢末端にまでおよびます。発疹が全身に広がるまで、発熱(39.5℃以上)が3~4日間続きます。発疹期にはカタル症状は一層強くなり、特有の麻疹様顔貌を呈します。

【回復期】

発疹出現後3~4日間続いた発熱も回復期に入ると解熱し、全身状態、活力が改善してきます。発疹は退色し、色素沈着がしばらく残ります。カタル症状も次第に軽快してゆきます。

【合併症】

  1. 肺炎:麻疹の二大死因は肺炎と脳炎であり、注意を要する。肺炎の合併は6%に認められ、乳児では死亡例の60%は肺炎に起因するものです。
  2. 中枢神経系合併症:1,000例に0.5~1例の割合で脳炎を合併し、思春期以降の麻疹による死因としては肺炎よりも多いです。発疹出現後2~6日頃に発症することが多く、麻疹の重症度と脳炎発症には相関はありません。患者の約60%は完全に回復しますが、25%に中枢神経系の後遺症(精神発達遅滞、痙攣、行動異常、神経聾、片麻痺、対麻痺)を残し、致命率は約15%です。
  3. 亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis :SSPE):麻疹罹患後の重篤な合併症の一つとして、亜急性硬化性全脳炎があります。麻疹ウイルスの中枢神経への持続感染が原因であり、長い潜伏期間の後に進行性の中枢神経症状を発症し、最終的な予後は非常に悪いです。2歳未満での麻疹罹患でSSPE発症のリスクが高く、4~8年潜伏期間を経て、6~10歳頃に発症することが多いですが、それ以外の年齢で発症する場合もあります。知能障害、運動障害が徐々に進行します。

参考

国立感染症研究所

大阪市 麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

大阪府 麻しん(はしか)について

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